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「何斬るかわかんないよ。見えないんだからさ」
(2008-12-10)
10月25日に公開された映画『ICHI』(監督:曽利文彦、主演:綾瀬はるか)のオフィシャルガイドブックである。かつて大スター・勝新太郎の代表作であった『座頭市』を大胆にも女性にリメークし、設定も座頭(手に職を持つ男性の盲人)から瞽女(盲目の女旅芸人)として新しい試みで蘇らせている。
他人を寄せつけない、孤独な盲目の旅芸者であり、居合い斬りの達人でもある主人公・市に綾瀬はるか、心を閉ざす市の理解者であり、おせっかいであるが刀の抜けない侍・藤平十馬役の大沢たかお、宿場町を仕切る昔気質なやくざであり、白河組の二代目・白河虎次役の窪塚洋介、その父親で町民からも慕われる義理人情に厚い白河組の親分・白河長兵衛役の柄本明、幼少の市に剣術を手ほどきし、市の記憶の中で行き続ける盲目の旅人役の杉本哲太、宿場町に寄生し、暴虐の限りを尽くす万鬼党の参謀・伊蔵役の竹内力、顔の半分を不気味な仮面で隠した万鬼党の頭・万鬼役の中村獅童のインタビューや撮影秘話が満載である。
また、映画『ピンポン』で脚光を浴びた曽利文彦監督が今回敢えて得意とするCGやワイヤーアクションを封印し、座頭市の持っている世界観を崩さずにオーソドックスな形式で演出する姿勢に座頭市への敬意が感じられ、大変好感が持てた。
今回、自分も拝見したが、綾瀬はるか演じる市の美しくも力強い殺陣を魅せられ、また市に付きまとう侍・十馬や常に市を慕い続ける宿場町に住む少年・小太郎といった存在が誰も寄せ付けない市の心を開いていき、しかも殺伐とした世界観を和ませる大きな役割を果たしており、勝新版『座頭市』とは一味違った良さを醸し出し、久しぶりに時代劇の王道を十分に堪能した。
ICHI ビジュアルBOOK インプレ
(2008-10-22)
映画「ICHI」に関して詳しく記してあります。更に主演の綾瀬はるか、大沢たかお、窪塚洋介、竹内力などのインタビューもあり盛り沢山です。前作の「僕の彼女はサイボーグ」同様な内容になっています。コストパフォーマンスの高い商品だと思います。写真も多く、興味を引きます。メーキング、殺陣などの解説もあってまずまずの出来だと思います。
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