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生き方下手〜3つの上手
(2007-02-12)
この本に星5つをつけた理由としての、3つの「上手」
1、書名の選択が上手。
「生き方下手」という本の書名は、まるで舞の海の相撲の取り口のように意外性が高くて、ファンならずとも、書店で、思わず手にとってしまうに違いない。のっけから、読者の関心を引く、読み手の心をつかむという意味で、この書名に決めたのは、まさに「選択上手」だったということができると思う。
2、本の発売のタイミングが上手。
この書籍は、2007年1月下旬に発売されたが、2007年2月3日に六本木でおこなわれ、大成功を収めた彼のライブを見据えていたかのようで、タイミングという点で絶妙だった。というのも、書籍のなかで随所に触れられていた彼の人柄の誠実さ、一途さ、ひたむきさ、音楽に対する真摯さ、優れたものは何でも吸収し、取り入れようとするよい意味での貪欲さが、ライブのなかで、見事に証明されていたからだ。とりわけ、カナダの新進気鋭のシンガーである「マイケル・ブーブレ」を、リスペクトしつつ、非常にうまく取り入れ、ほぼ自分のものとしていた点は、彼の年齢(還暦!!)を考えあわせると、賞賛を超え、驚異に値する。
3、書籍の構成が上手
「生き方下手」、つまりは、これまでの人生のあらゆる局面において、偽=嘘を言わないスタンスを貫いてきた生きざま(かつて彼の十八番・おはこでもあったシナトラの「マイウェイ」の歌詞をここでちょっと思い出す)が、書籍の全編を通して、骨太に貫かれている点、ここに書籍構成の巧みさを感じた。
やっぱり歌手西郷輝彦
(2007-02-10)
僕が西郷輝彦を最初に意識したのは、小学生の頃。よく風呂で「涙になりたい」を大声で歌って、からかわれたもんだった。それ以来、40年間彼のファンでいる。今回、おそらく初めてとなる著書「生き方下手」が発売されると聞いてすぐに飛びついた。その彼が、一時歌う事をやめて役者になってしまった。しまったと言ったのは、僕にとってやっぱり西郷輝彦はいつまでも歌手であって欲しいからだ。そして、90年代に歌手として再デビューした。あ然とした。声が出ていない、そこに西郷輝彦はいなかった。僕が聞きたかったのはその頃の彼の正直な気持ちだ。目頭が熱くなった。そして感動した。「ボクはこれからも音楽を捨てたり、あきらめたりはしない。」僕にとって、この一言を聞けただけでこの本を購入した価値があった。彼の誠実さ、謙虚さがにじみ出た本に仕上がっている。
海の家のラーメン屋
(2007-01-28)
かつて小渕元首相のことをビートたけしが「海の家のラーメン屋」、つまり、あまり期待していなかったが、食べてみたら案外おいしかったと評したが、この本がまさにそれに当てはまる。ファン暦30年の私でさえこの本には大きな期待はしておらず、ファンとして買っておくべきかなというくらいの認識だった。ところが、アマゾンから本が届けられ、玄関で箱を空け、本を取り出し、ぺらぺらとめくっていくうちに、あっという間に1時間以上経ってしまった。西郷輝彦と言うと私の中では若い頃は不良であったというイメージがあったが、案外四角四面の真面目人間だったこと、デビュー時が人気のピークで後は下り坂だけなのを本人が一番自覚していた話など興味深い話が随所に出てくる。西郷輝彦ファンのみならず、そうでない方にも人生山あり谷ありを実感させてくれる一冊である。
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